包丁を研ぐことから、二ヶ月。 師匠の合格をもらうまでに一年。 昨年八月、馬車道今井に加わった職人・祥希が、初めて世に出すベルトです。


あっという間に、作品はできない

出会いは一年前。ベテランの職人を雇うはずでしたが、ふらっとお店に現れたのは職人未経験の祥希。
えっ未経験?とビックリでしたが、祥希の私を見つめるまっすぐな目と純粋な笑顔は私の心に留まる物があり、迷いなく「じゃあ一緒にやってみましょうか」と自然に声が出ました。
この青年が馬車道今井に来てくれたらなんだか楽しく未来が開けて行きそう。一緒に勉強だ!
そんなスタートでした。
そしてこの1年、祥希は師匠に習い、先輩に教わり、自分でコツコツと練習を重ね、とにかく真面目に色々な事を吸収してくれました。
彼が最初に手がけたのは、革を裁つことでも、糸を通すことでもありません。包丁を研ぐこと。ただ、それだけでした。都内でアルティジャーノと呼ばれる師匠のもとへ通い、刃を研ぐことに二ヶ月を費やす。金具の先端も、一本につき一週間、二週間とかけて磨き上げる。
師匠は、寿司職人や大工と同じように、道具づくりから叩き込みました。

不思議な出会いでしたが、私達は共に歩んで成長しています。
まだまだこれからですが、若い人が職人を目指し、憧れるような存在になってくれたらと思います。
職人「祥希」と一緒にこれからも革業界にも貢献できるよう頑張っていきますので、どうぞ応援して頂けると幸いです。

一年。師匠から合格をもらうまでに、それだけの時間がかかりました。合格をもらってからも、彼は練習を重ねました。そうして、ようやく世に出すことを許されたのが、この一本です。
馬車道今井は、なるべく安く、なるべく早く、という物づくりの、真逆にいます。最高級の素材に、最高級の技を。その技を、一年かけて身につけた職人が、いま、あなたのベルトを縫います。
【対談】社長・今井由美子が語る、一年の記録
このベルトが、どれだけの手間と時間から生まれたのか、ご覧ください。
見えないところに、時間をかける。
このベルトの本当の価値は、誰も気に留めない場所に宿っています。
染料を塗り、フノリを塗り、蝋を溶かしながら塗り、磨く。それを、納得がいくまで何度も繰り返す。ベルトのような長いものは、半日、一日とかかります。乾ききる前に触れれば沈んでしまうため、変化を見ながら、ひたすら磨き上げる。この数ミリの断面の艶が、ベルトの品格を決めます。

一般的なベルトの多くは、平らな一枚革です。このベルトは、芯材を一切使いません。両脇を漉き、中央だけを山のように盛り上げる。革の状態を確かめながら、「もう少し攻められる」と感じれば、また刃を入れる。手加減を誤れば革は切れる。その緊張の先に、握った掌へ確かに伝わる重厚感と立体感が生まれます。

あなたの一本を、選ぶ
オーダーは、以下の素材でお仕立てします。
クロコダイル ── 馬車道今井の本領。分かる方だけに分かる、静かな一本。



パイソン ── 鱗のどの部位を使うか、写真・動画でご相談のうえ決められます。同じ革でも、二つとして同じ表情はありません。

牛革 ── 端正に、日常に寄り添う一本を。

*色によっては作成が出来ないものもありますので、詳細はお問い合わせください。
そのほか選べるもの
バックル:サイズ別にお選びいただけます。


革の部位・色:一枚の革の中から、どの表情を使うか。確認しながら決められます。
来店なしでも、オーダーできます
どのサイズで頼めばいいのか分からない」──その不安は、ご不要です。
穴を多数開けたサンプルベルトをお送りします。穴には番号を振ってありますので、ご自身にぴったり合う番号をお伝えいただくだけ。革の部位や色は、写真・動画でお送りしながら一緒に選べます。バックルも、サイズ別にお選びいただけます。

一度もご来店いただかなくても、あなたの一本をお仕立てできます。
オーダーの流れ
- 素材を選ぶ(クロコ/パイソン/牛革)
- サイズを決める(穴あきサンプルベルトの番号で)
- バックルを選ぶ
- 革の部位・色を決める(写真・動画で確認)
- 職人が制作
- お届け
価格
[クロコ 税込¥440,000-から/パイソン税込 ¥129,800-/ヨーロッパ産牛革税込¥97,900-]
クロコダイルは顎から腹を通り尻尾にかけて継ぎはぎなく一本で作成するため、ウエストのサイズにもよりますが、全長1.3mの大きなクロコダイル一枚を使用します。その為お揃いで2本作成することも可能です。
(同じクロコで2本作る場合、2本目は税込¥110,000-)
またお揃いで小物などのオーダーも承ります。
納期
・8月末までのオーダーで9月末の完成。
オーダーの状況によって9月末の完成分の受付を早期に終了する可能性もあります。
お早めにご検討下さい。
・9月以降のオーダーは2~3か月後の完成予定です。
※祥希が一本ずつ手仕事で仕立てるため、お時間をいただきます。
お電話045-681-6356
